...恰も今度源助さんが四年振で来たといふ噂の如く...
石川啄木 「天鵞絨」
...見上ぐるばかりの巨巖、奔湍を夾んで矗立し、恰も關門の如し...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...恰も畫けるが如し...
大町桂月 「常磐の山水」
...恰も蛇の舌を出せるが如し...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...恰も内部の朽ちた枯木が些細の風にも倒れる如くに...
丘浅次郎 「人類の将来」
...恰も*ヘリケーの神の祭壇めざしつゝ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これらの格率は恰も形式的な道徳的格率がそうあるように...
戸坂潤 「科学方法論」
...何となればそのためには同一の条件の下に同一ならざる結果が起こるということを証明せねばならぬのであるが恰も吾々は条件を厳密に残りなく見渡すことはすでに述べた如く不可能であるから...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...なぜというに、理論こそ恰も、経験的事実を一般化し普遍的な場合にまで拡大・拡張したものであるからである...
戸坂潤 「辞典」
...恰も時間と空間とが純粋直観(乃至直観形式)であるように...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...現実は恰も、蚕が蛹となり、更に繭となるように、「形態(モルフェ)」として自己自らを「変貌(メタモルフォーゼ)」する如く、吾々の生活自体が、歴史の中に一つの必然の変革を自ら験しつつあるかのようである...
中井正一 「機構への挑戦」
...胸さわぎ一しきりしたるが恰も夏の臨終の刻なりしと思合はされたり...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...恰も唯其舊恩に報ずるの義務の如くに披露するのみにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...恰も實物の輕重を量るが如くにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...恰もさつき守吉の鋏にかかつて天秤座に衝突する私の軍兵を思はせて...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...ところでこのことは恰も次のことと聯關する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...恰も蘭軒に未知の人を紹介するものゝ如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...みつちりと樹木の立ち込んだ峯のところ/″\に恰も鉾を立てた樣に森から露出して聳え立つた岩の尖りがある...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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