...「日の下(した)の入江(いりえ)音なし息づくと見れど音こそなかりけるかも」などは確かに僕にもうまいらしかつた...
芥川龍之介 「変遷その他」
...謂(い)わば黒い息づく地下都市である...
大阪圭吉 「坑鬼」
...まるく息づく胴(トルス)は黒い大輪のばら...
大手拓次 「藍色の蟇」
...うかび ながれ とどまつて息づく花と花とのながしめ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...石楠花(しやくなぎ)は息づく深山(みやま)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ぼくの呼吸も、ぼくの皮膚(ひふ)も、息づくのが、すでに、あのひとなしに考えられない...
田中英光 「オリンポスの果実」
...さうして軽く体に波を打たせながら息づく外に微動もしない...
長塚節 「隣室の客」
...なほ美しさ漂へど息づくけはひさらになく...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...静かな海風に吹かれて息づくようにヒラヒラと動いていたということです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...息づくように瞬いて居ります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...息づくような見事さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...息づくやうな見事さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自然に息づくものの心に手をふれて...
萩原朔太郎 「よき祖母上に」
...ひろい原野が息づく間なく伐りひらかれていたのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...ここに暫(しばら)くの盛りを息づくのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...あえぐことのみ多い生活のうちにも清泉に息づく思いができるというものであろう...
吉川英治 「親鸞」
...試合の後――ほっと息づくように胸をあげて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無心に息づく度に...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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