...己が引剥(ひはぎ)をしようと恨むまいな...
芥川龍之介 「羅生門」
...それを今日まで平気でいたお前が恨(うら)めしい...
鈴木三重吉 「千鳥」
...恨みのやいばをむけようと思いたったのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...塚本の口上では、連れ添う女房を追い出して余所(よそ)の女を引きずり込むような不実な男に、何の未練もないと云いたいところだけれども、やっぱり今も庄造のことが忘れられない、恨んでやろう、憎んでやろうと努めながら、どうしてもそんな気になれない、ついては思い出の種になるような記念の品が欲しいのだが、それにはリリーちゃんを此方へ寄越(よこ)して貰えまいか、一緒に暮していた時分には、あんまり可愛がられているのが忌(い)ま忌ましくて、蔭でいじめたりしたけれども、今になっては、あの家の中にあった物が皆なつかしく、分けてもリリーちゃんが一番なつかしい、せめて自分は、リリーちゃんを庄造の子供だと思って精一杯可愛がってやりたい、そうしたら辛(つら)い悲しい気持がいくらか慰められるであろう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...然し悔恨となっては現われなかった...
豊島与志雄 「二つの途」
...恨みはかかる身のはて危ふく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あの友達の恨みをついで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...蛇恨んで出会うごとこの蛙を食うに...
南方熊楠 「十二支考」
...人の恨(うらみ)を遮断(しゃだん)するものであった...
水上滝太郎 「遺産」
...それにたよっている人は恨むことがあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのころは須磨(すま)時代の恨みが忘られないのだろうとあなたがお言いになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...早くこの世から去っておしまいになる心でおいでになるのであろうかと恨めしく思うふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おおように言いながらも恨みのほのめかせてあるのを尚侍は哀れに思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮から熱愛はしていながらもこのままでは自然に遠い仲になっていくかもしれぬのをどう思っているかと恨んでおよこしになるのも少しお道理に思われるところもあったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最早遺恨とはしないらしかつた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...争奪と怨恨(えんこん)とは何としても免(まぬが)れない...
柳田国男 「海上の道」
...これで恨みが一つだけ消えたでしょ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...恨む気にはなれなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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