...嘆願するように哀恕(あいじょ)を乞(こ)うように古藤や倉地や愛子までを見まわした...
有島武郎 「或る女」
...それもまた恕すべき節がないではない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...だから磯貝院長が手術に失敗したことは恕(ゆる)すべしとしても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...宥恕(ゆうじょ)を求めながら生きた頭をうち振った...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...司教の仁恕の後に行なわれただけにいっそう卑劣でいっそう凶悪であったその罪...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...対抗しながらもいかにそれを宥恕(ゆうじょ)すべきものであるかを感じ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またあるものは単に恕し得るのみか...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...大阪府会議長の薄恕一氏と...
直木三十五 「死までを語る」
...熙は初め中村敬宇(なかむらけいう)の同人社に入り後に佐藤牧山(さとうぼくざん)と信夫恕軒(しのぶじょけん)との二家について学を修め...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...嘆息を交えた寛恕(かんじょ)の念も起って来た...
夏目漱石 「明暗」
...有(あり)がたう御座(ござ)いますと澄(す)まして行(ゆ)く顏(かほ)つき身長(せい)さへあれば人(ひと)串戯(じようだん)とて恕(ゆる)すまじけれど...
樋口一葉 「わかれ道」
...宥恕を乞いたいと考えている...
火野葦平 「花と龍」
...恕(じょ)の道を忘れて情を痛ましめたるものにして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...特に下等の民間に行わるる鄙陋(ひろう)なればなお恕(じょ)すべしといえども...
福沢諭吉 「日本男子論」
...たちまちもう死ぬほど胸が悪くなる(しかも決して宥恕(ゆうじょ)なんぞできる気持じゃない)という状態です――例えば...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ピゾン・レチクラツスは三十フィートまで長ずというから『本草』の懸値(かけね)は恕(ゆる)すべしで...
南方熊楠 「十二支考」
...頼儀は水戸から頼恕を入れるとしばらくして長子頼該を高松へ移した...
山本周五郎 「新潮記」
...不世出の国粋芸術家梅津只圓翁の真骨頂を世に伝えたい微衷に他ならない事を御諒恕賜わらば幸甚である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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