...恐々(こわごわ)ながら巌頭(がんとう)に四つん這(ば)いになると...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...命(いい)つけられて内儀は恐々(こわごわ)手を曳(ひ)いて導けば...
泉鏡花 「活人形」
...こうして戦々恐々としているある夜のこと...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...恐々(こわごわ)雪子に当ってみた妙子は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...恐々(こわごわ)ながら一枚の地図を案内として毎日見物のためもしくは用達(ようたし)のため出あるかねばならなかった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...――こゝでお由良の死骸が見付かると、私と幾松に疑ひがかゝると思つたので、恐々ながら、橋の欄干の間を潜らせて、お由良の死骸を川へ落してしまひました」「その時、死骸が橋架(はしげた)か水除か何かに引つ掛らなかつたのか」「いえ、眞つ直ぐに水の中へ落ちましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さては今日ももう出かけたのかと恐々(おそるおそる)座舗(ざしき)へ這入(はい)ッて来る...
二葉亭四迷 「浮雲」
...」僕は恐々(おそる/\)頭を上げて見た...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...今まで何が起こるのかと戦々恐々だったし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...さて一町村に一社と指定さるる神社とては、なるべく郡役所、町村役場に接近せる社、もしくは伐るべき樹木少なき神社を選定せるものにて、由緒も地勢も民情も信仰も一切問わず、玉石混淆、人心恐々たり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...恐々(こわごわ)ながらも幾年か箒目(ほうきめ)も入らずに朽敗した落葉を踏んでは...
水上滝太郎 「山の手の子」
...恐々(こわごわ)と...
吉川英治 「大岡越前」
...公卿生活と女院の内のみやびから恐々(こわごわ)ただよい出たばかりである...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて蒔絵(まきえ)の文筥(ふばこ)の房長なのを恐々(こわごわ)持った近所の内儀が...
吉川英治 「新書太閤記」
...巧雲はまた良人(おっと)の部屋へ恐々(こわごわ)と入って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私です……」恐々(こわごわ)と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...その背後(うしろ)には古ぼけた七ツ下りのフロックを着けた紳士が恐々(おずおず)と随いて来た...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...てれ隠しに恐々(こは/″\)それをも窺いてみると三畳位ゐで...
若山牧水 「岬の端」
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