...トックやマッグも恍惚(こうこつ)としていたことはあるいは僕よりもまさっていたでしょう...
芥川龍之介 「河童」
...葉子はその人のかたわらにでもいるように恍惚(うっとり)とした顔つきで...
有島武郎 「或る女」
...そのあいだにグルーシェンカは『可愛いお手』に恍惚(こうこつ)となっているような様子で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...復活の力に恍惚(こうこつ)と身を任せてるさまが見えていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その鉄門の前に恍惚(こうこつ)たる数日を過ごした後...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...庄次は恍惚として白瓜を見て居ました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...恍惚(こうこつ)と云うのが...
夏目漱石 「草枕」
...ピタゴラスを恍惚とさせた星の宇宙が鳴り響いてゐた...
原民喜 「死について」
...あの視線でもってしばしば人を恍惚とさせる恐るべきスフィンクスのような男...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...地底の風景の異様な美しさに思わず恍惚(こうこつ)としてしまう...
久生十蘭 「地底獣国」
...すッ恍けても駄目だ...
久生十蘭 「魔都」
...恍々惚々(こうこうこつこつ)としてその来所(らいしょ)を知るに由(よ)しなしといえど...
二葉亭四迷 「浮雲」
...神聖(ハイリッヒ)だ」と語りかけるようではないか? 森の中の歓喜の恍惚! だれがこれらすべてのことを表現し得ようぞ?……(一八一五年)*神は非物質である...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...」と空(そら)ツ恍(とぼ)けるやうに...
三島霜川 「青い顏」
...石苔を帶びて恍惚せざるを得なかつた...
室生犀星 「京洛日記」
...机の上に頬杖を突いて窓の外を見ながら何か恍惚(うっとり)と考えているところでした...
夢野久作 「白髪小僧」
...それにばかり見恍(みと)れていた者は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ見恍(みと)れるのほか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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