...予が性来の怯懦(けふだ)と...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...性来頗(すこぶ)る器用人で...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...残花は性来ミスチツクの好きな心霊信仰の男で占ひ人相は何より好物...
内田魯庵 「人相見」
...弁当をぱくついてゐた雪堂といふ百人頭は性来(うまれつき)齦(はぐき)の勁(つよ)い...
薄田泣菫 「茶話」
...もともとそういう性来を持たない者の強引の書となると多くは俗臭に堕する傾がある...
高村光太郎 「書について」
...それを性来嫌いな暑さのためと思い...
中勘助 「胆石」
...性来頑健は彼は死ぬ二三年前迄は恐ろしく威勢がよかった...
長塚節 「太十と其犬」
...元々木や石で出来上ったと云う訳ではないから人の不幸に対して一滴の同情くらいは優(ゆう)に表し得る男であるがいかんせん性来(しょうらい)余り口の製造に念が入(い)っておらんので応対に窮する...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...性来(せいらい)をとなしきを友達いぶせく思ひて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...性来おとなしき上に我が言ふ事の用ひられねばとかくに物のおもしろからず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...性来の吏才(りさい)が役に立(たっ)て...
松崎天民 「友人一家の死」
...かれ性来の勇気ではなくて一時の腹立ちまぎれにすぎなかったろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...性来酒好きな上に恬淡(てんたん)な其角は...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...性来の世話やき好きでお文が采配(さいはい)を振り...
山本周五郎 「寒橋」
...ご不審を受けたも尤(もっと)もでござるが、この新九郎と申す者は拙者の弟でござりますが、性来の小胆者、その上お恥しいが武芸嫌いで太刀持つ術(すべ)も知りませぬゆえ、かような場合に出会っても兄と共に抜合せもせず、ご覧のとおり蒼ざめて物蔭に隠れていたのでござる...
吉川英治 「剣難女難」
...性来の懦夫(だふ)も起たざるを得ぬではないか...
吉川英治 「三国志」
...性来の多情がたっぷり色となって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すなわち小旋風の柴進(さいしん)とは私であると、まず言って、「幸か不幸か、性来、財をうとみ、義をおもんじ、天下の好漢と交(まじ)わりをむすんで来ましたが、それがついこの身をして梁山泊の一員となる契機の因(もと)をなしていたのです...
吉川英治 「新・水滸伝」
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