...おのが素性来歴を語れば...
巌谷小波 「こがね丸」
...性来珍らし物好きであったから画名を売るよりは博覧会が珍らしかったのである...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...性来婦人といふものにあまり趣味を持つてゐなかつたこの軍人大統領は...
薄田泣菫 「茶話」
...生国は越後で眼に一丁字もない無学文盲でしたけれども、性来の利発もの、お世辞はないが実直でなかなかたのもしい女でした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...性来蚯蚓が大嫌いである彼も...
豊島与志雄 「秋の幻」
...性来の御経験が無いのはあなたの幸福ではありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...性来頑健は彼は死ぬ二三年前迄は恐ろしく威勢がよかった...
長塚節 「太十と其犬」
...彼は性来(しょうらい)元気な男であった...
夏目漱石 「行人」
...元々木や石で出来上ったと云う訳ではないから人の不幸に対して一滴の同情くらいは優(ゆう)に表し得る男であるがいかんせん性来(しょうらい)余り口の製造に念が入(い)っておらんので応対に窮する...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それとも彼は性来の船負けであったかも知れぬ...
本庄陸男 「石狩川」
...芸ごとにかけても彼女は性来が驚くべき不器用で...
牧野信一 「小川の流れ」
...実は性来粗忽者のわたくしが...
森律子 「三度會つた巡査」
...性来の懦夫(だふ)も起たざるを得ぬではないか...
吉川英治 「三国志」
...梁山泊(りょうざんぱく)を立つさい、あれほどかたく、道中では一切酒を禁じ、杯を持たぬと誓って出てきたのに、持ったが病か、性来の単純さか、酒を見たがさいご、何ともはや、自分で自分の処理がつかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...性来の淫婦といっても...
吉川英治 「新・水滸伝」
...憐れむべき孤児のひがみに発し、性来の兇暴性が、地方の悪民に、利用されたものなのです...
吉川英治 「平の将門」
...その父頼房(よりふさ)は徳川家康の十一子として生れたが、性来、大の敬神家(けいしんか)だった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...他方彼の性来の淡白のためにこのことはさほど不快ではなくなる...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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