...今夜は思うさま泣かしてください」しどろもどろにおとよは声を呑(の)むのである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...満員の全スタンドに思うさま着物を見せようというのが...
谷譲次 「踊る地平線」
...午前中は風通しのいい中敷きなどに三毛と玉(たま)が四つ足を思うさま踏み延ばして昼寝をしているのであった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...喧嘩の折節(おりふし)近くに居合わせながら看過(みすぐ)した隣村の甲乙を思うさま罵って居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...思うさま相手を引叩いてやった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...自分の天分を思うさま発揮してみたいじゃありませんか」「なるほど」「あなたは絵筆を持ちながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...思うさま刀槍弓馬の技を学ばせた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...左る代りにコンミツション(手数料)を思うさま取るがドウだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その間じゅう思うさまに君をびくびくさせ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ましてこちらは相手を一度思うさま怒らさねば駄目だと思っているときとてもう相手もすっかり気の向くまで怒ってしまった頃であろうと思うとつい私も落ちついてやれやれという気になり...
横光利一 「機械」
...簀戸(すど)を開け払って思うさまは風を入れて立ち去った...
吉川英治 「剣難女難」
...思うさまこれに鉄槌(てっつい)を加えた...
吉川英治 「三国志」
...思うさま分解され変質されているような光景を彼のあたまに執(しつ)こく染めていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...思うさまな女色をなめずり出した...
吉川英治 「私本太平記」
...腕(うで)のスジを思うさまのばしたことがないから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...思うさま伸ばして踊った...
吉川英治 「新書太閤記」
...思うさま大きな欠伸(あくび)を一つした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...馬に乗って思うさま飛んでみたいと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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