...忽(たちまち)尊い十字架(くるす)の力によつて難なく悪魔を捕へてしまつた...
芥川龍之介 「悪魔」
...新らしい随筆は忽ち文壇に出現した...
芥川龍之介 「野人生計事」
...忽ち我手に觸るゝものあるに驚きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...忽然(こつねん)として剣侠(けんきょう)下地だ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...忽然(こつねん)として中天(なかぞら)赤(あか)く...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...忽(たちま)ち人間の正体を現わすのである...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...水は忽ち錦繍となる...
大町桂月 「小金井の櫻」
...忽ち金玉の文字と化し去るような気がするのです...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...アタシノ云ウコトヲ聴クモノヨ」忽チ予ハ鳴リヲ静メテ云ウナリニナッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...雲動忽青山(くもうごいてたちまちせいざん)」斯く打吟(うちぎん)じつゝ西の方を見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一手の御教授を下し置かれたく推参(すいさん)致しました次第でござりました」「槍の高名――滅相(めっそう)なことじゃ」丹後守は忽(たちま)ちに打消してしまいましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...首里城の正殿百浦添(むんだすい)の大厦の忽然として聳えてゐるのを仰ぐと...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...というので忽ち大天狗になって...
正岡子規 「画」
...と、忽ち、その横檣(わうしやう)に万国信号旗がひら/\と上つた...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...忽(たちま)ち、見事(ブラヴオ)!見事(ブラヴオ)! といふ声が湧き起つて、上村少佐は仏軍将士のために胴上されて、しばらくは足が地につかなかつた...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...イナゴがワラワラとびついて来て忽ちくい切られてしまう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ところが今では忽ちに敗亡だ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...忽ちその真剣味が抜き取られて...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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