...快い宿酔! そこらをしばらく散歩...
種田山頭火 「其中日記」
...生温い、暑さのぶり返しを思はせる蒸し蒸しした空気、雨、それから青空、微風、快い乾いた空気、――こんな風にためらひ、一寸後もどりをし、又急ぎ足で駆け、季節は人々に型通りの見込をさせまいとするかのやうに見える、がその足どりの中には何か大まかな順調さが、あの自然といふものの単純な変化が歴然と現れて来る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...電車が明るい快い姿を溪畔から山の町の方へと駛(はし)らせて行つた...
田山花袋 「日光」
...いつまでも快い夢を貪つてゐた...
近松秋江 「箱根の山々」
...彼はただそのうちに快い味が存するものを欲求するやうに自然によつて驅り立てられるのであつて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私が今でもこの国この都を想い出す時に起る何となく美しい快い感じには...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その思想のゴテイツク風の効果から快い圧迫を感ずると同時に...
富永太郎 「美しき敵」
...尋常に規則的に活動力を満足さしたという快い感じを彼女に得させ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ばりばり快い音をたてて床板が離れ...
永井隆 「長崎の鐘」
...器物の如き物でも見て快いものでなければ私は日常の使用に堪へません...
長塚節 「教師」
...つい快い眠りにおちてしまったのでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その快い夢見心地から目醒めようなどとは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...こうした眺め一杯に快い日の光がさして...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...然し快い勝利を覚えましたので...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...快い微風が頬をかすめ...
松濤明 「春の遠山入り」
...ついに快い紛糾に達したのち...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...くもに這われて居る間男は又とないだろうと思われるほどの快い気持になって居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...高粱が芽を出したばかりの広い緑野を展望するのは快いことであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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