「忘れる」の意味
記憶から失う
小説での「忘れる」の使い方
...少しでも苦しみを忘れることだよ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...自分の姓名さえ忘れることがあったので...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それが実は(と云うのは大衆の無意識的要求から云って)思想的抵抗線の上に於て初めて社会的必要を有ったものだということを忘れるならば...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...満洲のことを忘れるようなのを...
豊島与志雄 「変る」
...自分は暗い中を走る汽車の響のうちに自分の下にいる嫂をどうしても忘れる事ができなかった...
夏目漱石 「行人」
...平岡の事は丸で忘れる訳には行かなかつた...
夏目漱石 「それから」
...つい買ってやるのを忘れるのが常のようになっていた彼は...
夏目漱石 「明暗」
...「忘れるやうぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生存者の忘れることの出来ない壮観だった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...自分は病気の事を忘れるほど愉快であった...
正岡子規 「病」
...治安維持法であったことを人々が忘れることは無いのである...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...貴島自體が往々にして私に向つて書いている事を忘れるのではないかと思われる節がある...
三好十郎 「肌の匂い」
...併しそれには小册子(パンフレツト)の二十圓を添へることも忘れるなと...
室生犀星 「末野女」
...美に交りついに美を忘れる域にまで達するであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これを樹の枝に串刺にして置いて忘れる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...おれも女のことは忘れるから」さぶは息をのみ...
山本周五郎 「さぶ」
...斯様な大切な商売道具を置き忘れるという事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...忘れるともなしにあの脅迫や憤怒のことを忘れてしまい...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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