...心配そうな浅川(あさかわ)の叔母(おば)が...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...すぐ心配そうな顔になって...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...婆やまでが心配そうにして介抱しに来た...
有島武郎 「星座」
...ひじょうに心配そうなごようすで...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...心配そうに部屋中を歩き廻っていました...
谷譲次 「踊る地平線」
...途端に心配そうな上眼使いをした...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...心配そうな様子をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...母がまた心配そうに三階から下りて来た...
夏目漱石 「行人」
...新米の徳三郎が心配そうに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心配そうにしていたとか――」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下の伝馬船の艫(とも)から、マンが、心配そうな顔で、ブリッジを見あげている...
火野葦平 「花と龍」
...」航海長の柴田少佐は心配そうだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...すこし心配そうでした...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...私はもう一度短剣のサヤを払って澄み切った刃の鏡で自分の顔に最後に別れを告げてから築地へ急ぐ梅雨どきのアパートの天井裏にナマぐさくカビが匂ういよいよ今夜が最後だと思うとそこにしゃがんでいながら、どういうわけか私は物悲しいような気持でいたこの前の事があったためか、お前はほかの男が又来はしないかと、最初のうちはビクビクと一度なぐられた犬が飼主に近づくように、女のきげんをうかがっていたがその晩はどうしたのか、女の方がションボリしていて、お前の出したサツたばにも手をふれようとせず、片手を胸にさしこんでふさいでいるどうしたの? どうしたんだよ? ねえ君なめまわすようにお前が問いかけるのにも女はしばらく答えなかったがやがてボロボロ泣き出して「ジが出た」と言う「ジ?」お前は何の事だかわからなかった私にもわからなかったそれが、やっと痔だとわかっても、おかしい気持はちっとも起きないでこの女の白痴のような子供らしさに胸のどこかをキリリと突かれたような気が私はした、お前もチットも笑わないで、心配そうな、むしろ急に元気になった顔をしてどれ、僕が見てあげる、手当はしているの?ううん、薬は買って来たけれど、気持が悪いから、そのままにしてあんのどれどれ、それはいけない、痛いの?そんなに痛みはしないけど、気持が悪い……そしてお前はイソイソと、薬と綿を取って手当てをしはじめた女をあおむけに寝せ、ひろげた脚の間をのぞくお前の顔がなんと熱心でキマジメだろう!それは、世界平和についての労働組合の任務を説き立てていた時の熱心さと同じで、そして、あの時よりも、もっと真剣だったシロウト淫売の尻の穴をのぞいている山田教授よ!あざけり笑おうと私はしたが頬がベソをかいたようになるなんだか知らぬが、この男は、なんだか知らぬが、この女に惚れているおかしな、変てこな、きたならしいふうにだけどたしかに、この女に惚れているそしたら、どうしてそれが、おかしな変てこなきたならしい事だろう?バカのように、悪魔のようにのぞいている私の目の下でお前は痔の手当てをすませると手当てをしているうちから、既に釣りあがっていた眼つきで、もうオスになったこんな手つきでべつの所をまさぐりだしている痔の痛みがおさまったせいか又は痔の痛みがまだすこしあるためかも知れないが不感の女が今夜は自分から腰を持ちあげて珍らしく、とろけかけた薄眼を開いている...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...女は心配そうに云って男の肘をしっかり握った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...「どこへ皆さんは往きましたろう」心配そうな声で...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...苦しくはないか」兄は戻って来ては心配そうに覗いた...
山本周五郎 「おばな沢」
...そして、心配そうに、わたしに尋ねたものです――「おかげんがおわるいんじゃないの、あなた」今では、わたしがあっちで死のうとしていても知らん顔をしているでしょう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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