...」「私が心細いのではない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...そして知人は一人も見つからないので心細い...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...ニツポンのフジヤマを、あらかじめ憧(あこが)れてゐるからこそ、ワンダフルなのであつて、さうでなくて、そのやうな俗な宣伝を、一さい知らず、素朴な、純粋の、うつろな心に、果して、どれだけ訴へ得るか、そのことになると、多少、心細い山である...
太宰治 「富嶽百景」
...先の心細い商売になつてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...一軍の将士は何か心細い気持で見送った...
中島敦 「李陵」
...多少心細いものに観じない訳に行かなかった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...私(わた)しも取る年に候えば初春(はつはる)の御雑煮(おぞうに)を祝い候も今度限りかと……何だか心細い事が書いてあるんで...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どんなに暢気(のんき)な私(あっし)でも心細い」「それでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心細い望みなんだそうで」「厄介だな」「町内の湯屋は大変で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三十もありましたかな」「心細い算盤(そろばん)ぢやないか――杉なりに積んだ一番下は一體幾つあつたんだ」「確か十(とを)でしたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後見で奉公して居ると言つた心細い女です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ねえ……」「本当に寒くて心細いわ...
林芙美子 「浮雲」
...――屋久島は医者のないところで心細いのだが...
林芙美子 「浮雲」
...甚だ心細い反証だが今のところこれだけが一縷の望みなのである...
久生十蘭 「魔都」
...いよいよもって心細いことは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「たった一人あった女の子が亡(な)くなってから私は心細い気がして寂しがっていた所へ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ちょっと思うとこの姫君は心細い身の上のようで気の毒だが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あるかないかのような心細い命の人と思われ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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