...そのさびしくなりまさる古い港に帰る心持ちになったのはそのためだった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...前方の注視には心持ち首をかたむけているのが癖であったとか...
上田広 「指導物語」
...不安の心持ちを禁じえぬかもしれぬ...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...老子の思想は道教信者たる支那人の心持ちと非常に好く吻合する所のものである...
橘樸 「支那を識るの途」
...心持ち讓を引き寄せるようにした...
田中貢太郎 「蟇の血」
...陶然として酔うという心持ちはどんなものだか下戸(げこ)の自分にはよくわからない...
寺田寅彦 「備忘録」
...有吉は心持ち眉をひそめていた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...そのままいい心持ちになって...
豊島与志雄 「魔法探し」
...半分は拝見の心持ちで...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...ありったけの心持ちだったのだ...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...久し振りでよい心持ちになりました...
正岡容 「寄席」
...「大きいものがいい」まだムシャクシャがおさまらない心持ちで気難しそうに首を振ると東京の鮨屋にありそうな部厚な湯呑を...
正岡容 「寄席」
...お酒に酔っていい心持ちで寝ていた宿屋の主人は...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...私は私でどうにもならない心持ちが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...」女は近頃(ちかごろ)にない好い心持ちで...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...二人の前で駒下駄を心持ち横に倒おして...
夢野久作 「名娼満月」
...美に浸る心持ちを善にいそしむ心持ちよりも重んずることを意味する...
和辻哲郎 「享楽人」
...その心持ちで、感情の葛藤や運命の推移を、感覚的に鮮やかに描き出すには、非常な力強い意志の力がなくてはならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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