...心ばかりは、何かと斯道(しどう)のために尽くしたいものであると思いおる次第であります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...里の人々相集りて涙と共に庵室の側らに心ばかりの埋葬を營みて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...他様(ひとさま)の眼を明るくして上げたいというわたしの心ばかりの功徳(くどく)のつもりでございますよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...げにや新人のモツトオに觸れデカダン樂派の新星グリークがピアノの律に啜泣く定家卿選歌の心ばかり世にあはれ深きはあらじかし...
萩原朔太郎 「短歌」
...しかし単なる好奇心ばかりでなく...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...と左のみは摺寄らず膝に手を置いて心ばかりを惱ますに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...調査隊は心ばかりの別宴を張って...
久生十蘭 「地底獣国」
...涙ツぽろい嬉しさの心ばかりの癖に...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...やすつぽい憧れの心ばかりを起すのです――これよりももつと面白いこと...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...全く心ばかりの歓迎をしなければならなくなるだらう――ことゝ...
牧野信一 「円卓子での話」
...心ばかりの告別式が済んで...
松本泰 「宝石の序曲」
...信心ばかりであった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...「私達の一番美くしい心ばかりを集めて私達の一番立派な血ばかりを集めてお前は日ましに美くしくなって行くんだネエ」こんな事も云った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...心ばかりの贐(はなむけ)として...
夢野久作 「二重心臓」
...いささか心ばかりの祭をいたすであろう」「かしこまりました」里長(さとおさ)が帰って行った後で...
吉川英治 「三国志」
...心ばかりな別宴があることになっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...主人秀吉様より心ばかりの品お慰めにと...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして人間の冷たい心ばかりが彼に映(うつ)った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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