...私の心の底までぐざと刮(えぐ)り通す瞬間はない...
有島武郎 「小さき者へ」
...斷えず相見て互に心の底まで知りあはむ程興なき事はあらざるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...心の底まで明るくなるような...
梅崎春生 「桜島」
...もっともなが年の同志を裏切るのに連中がいくら厚顔でも相談はできなかったのかもしれない」「心の底まで鉱毒がまわって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しつとりと心の底まで滲みとほるのもいい気持でした...
薄田泣菫 「茶立虫」
...打明けて心の底まで慰めてもらひたかつたらう...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...私は心の底まで凍りつく気持がしました...
豊島与志雄 「食慾」
...けれどもただ、片山さんが何もかも、心の底まで、すっかりのことを云って下さらないような気がしたんです...
豊島与志雄 「野ざらし」
...心の底まで彼女の手中に握られてゆくのを感じた...
豊島与志雄 「反抗」
...そしてかく心の底まで暗黒に浸されることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」男はいわば相手の本心の底までも貫くような目つきでじっと彼をながめながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...両眼からつき出した視線の鋭い刃を相手の心の底まで突き通そうとしてるかのようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...心の底までは受合わないがまず挙動だけは君子のやるべき事をやっているんだ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...林太郎(りんたろう)は私の心の底までつまり私がツルをすいているということまでみとおしたようににやにやと笑(わら)って「まださがいとるのけ...
新美南吉 「花をうめる」
...みんなこの俺に心の底まで見破られるとね」「へツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心の底まで沁み渡つて居るのです...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...心の底までも澄み渡るやうな光の中を...
吉江喬松 「山岳美觀」
...心の底まで滲(し)み入(い)ってくるあの透明な悲哀...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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