...このことだけは今日もなほ何か我我の心の底へ滲(し)み渡る寂しさを蓄(たくは)へてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...心の底の秘密は書いていない...
江戸川乱歩 「断崖」
...その心の底まではわかりかねてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...此寂寞たる冬籠のうちに三藏の心の底に穩かならぬ或考へが萌して來た...
高濱虚子 「俳諧師」
...馬賊に対する恐れは皆の心の底にまだ残つてはゐたけれども...
田山録弥 「草道」
...そして心の底では...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心の底では自分でも聖者だと思つてゐるのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...心の底から信頼する相手を持たぬ者がこの泣き方をする...
永井隆 「この子を残して」
...富岡の心の底がいまになつて判つたやうな気がした...
林芙美子 「浮雲」
...「私自身」と呼ぶものに最も心の底から没入するとき...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...いいえそんな理屈でも何でもなくただもうもっともっとぬきさしのならない心の底の底のまた底から...
正岡容 「小説 圓朝」
...私どもは心の底から感謝するものであります...
三好十郎 「猿の図」
...宗厳は、その変らないすがたを仰ぐと、心の底から、「無念な」と、思った...
吉川英治 「剣の四君子」
...自分が魏(ぎ)に来た心の底には...
吉川英治 「三国志」
...抑えようもなく心の底にむらむら起ってくるふしぎな嫉(ねた)み心を自ら辱(は)じて...
吉川英治 「三国志」
...拙者は心の底から心配しているのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...やはり心の底の底で自分を信じているようです...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...静かに心の底に沈んだ...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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