...お定はもう心の底では確然(ちやん)と行く事に決つてゐたので...
石川啄木 「天鵞絨」
...心の底を打明けるなんて言ふさ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...その奇妙な笑い声が川手氏を心の底から震(ふる)い上らせてしまった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...と私は心の底からのお辞儀をした...
太宰治 「十二月八日」
...いつそ心の底から心の底へ! かの女は雄々しくも歯をくひしばるやうにしてその秘密をひとりで処分した...
田山録弥 「百合子」
...この間中からの仕事が一段落をつげたと云うだけの単純な満足が心の底に動いているので...
寺田寅彦 「障子の落書」
...心の底からむくれ出して来るように感じて...
徳田秋声 「あらくれ」
...心の底から湧き上ってきた...
豊島与志雄 「反抗」
...自分の製作に対する焦燥と不満とを心の底に押えつけて...
豊島与志雄 「二つの途」
...心の底から湧上って来るようであった...
中島敦 「環礁」
...その時自分は何となく心の底で愉快だった...
夏目漱石 「坑夫」
...おそかれ早かれ孰れはお久美さんに都合よくなる様な事が見つけられるにきまって居ると云う安心が心の底にあった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...この流浪人の心の底には何か知らぬものがあつて...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...心の底で言いうることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...新九郎は心の底から絞(しぼ)るばかりな声――死者を呼びかえすような力で云った...
吉川英治 「剣難女難」
...何か深く心の底に思い極めている様子があった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...拙者は心の底から心配しているのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...秘めやかな魅力をもってわれわれの心の底のある者を動かすのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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