...遜れる心なしに人はこの十字架に堪へることが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...心なしか朝月の大きな目がしらに...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...あはれ、いのちの高丘に誰ぞ角吹かば、我も亦(また)この世の埓をとびこえて、野ゆき、川ゆき、森をゆき、かの山越えて、海越えて、行かましものと、みちのくの谷の若人、いやさらに角吹き吹きて、静心なし...
石川啄木 「詩」
...「どうだネ、この両方の指紋は……」水田検事の声は、心なしか、すこし慄(ふる)えを帯びているようであった...
海野十三 「蠅男」
...やはり向こうからもなんらの下心なしに愛されるのが自然であると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余脚本の腹案なきにあらねど筆持つ心なし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...兵馬に米友を突くの心なしと見て取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...大分離れているので、表情までは分らないが、今はもうすっかり縛(いまし)めを解かれて、心なしか、明るく元気になったらしく見える...
中島敦 「環礁」
...橋の上には、橋役人の言った通り、血の痕一つありませんが、欄干は、平次の心なしか、逞(たくま)しい麻縄で摺(す)れて、少しばかり木目(もくめ)の凹んだところがあるような気がします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心なしか、その端正な顏が蒼くなつて、心持ち、謠(うたひ)で鍛(きた)へた、素晴らしい次低音(バリトーン)も顫へてゐるやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな中へ心なしにも数人でどやどやとはいって行くのが少々気がひけて来たのだった...
堀辰雄 「木の十字架」
...恒産なければ恒心なしといって...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...かれが身をめぐらして引ッ返したのは一瞬でありましたが、元の場所へ馳け戻ってみると、こはいかに、洞窟の奥には、一点の蝋(ろう)の灯の明りも今の喧騒もハタとなく、またあれだけ居た盗ッ人(と)市の集まりが一人として見当りもせず、心なし、そこに有りやと窺われるものは、漆壺(うるしつぼ)をのぞくに似た陰たる鬼気のただよいであります...
吉川英治 「江戸三国志」
...心なしかワッという鬨(とき)の声(こえ)と共に...
吉川英治 「剣難女難」
...黄荒(こうこう)の末季(まっき)を心なしに見ておりましょうや」と...
吉川英治 「三国志」
...彼が二心なしといってきたのは...
吉川英治 「私本太平記」
...弥陀(みだ)の本願の中(うち)に菩提心なしということ...
吉川英治 「親鸞」
...居宅に望む心なしという言葉だの...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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