...併し此の如き微弱なる答辯は畢竟何するものぞ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俺の意識と意志とが後天的に之に參與する力の甚だ微弱な事を思ふ時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これに反して上記二つの場合の最初のものでは新たにできた遊星の質量は比較的小さいからそれが冷却するために元来たださえ微弱な光力を速やかに減じ直接には認められなくなってしまう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それから微弱な宗教的要素(乃至(ないし)はそれに類した要素)の外には...
石川啄木 「弓町より」
...自然と云ふことを考へる程微弱な自分の力をおもはずにはゐられません...
伊藤野枝 「九州より」
...その微弱な信号に...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...微弱なる国民をいじめるというのは...
大隈重信 「平和事業の将来」
...云わば遠からず爆発しようとする火山の活動のエネルギーがわずかに小噴気口の噴煙や微弱な局部地震となって現われていたようなものであった...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...――そしてこれに対しても亦微弱な「自由主義」が叫ばれる!)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...云うまでもなく之はファシズムの政治的にはごく微弱な特色でしかない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...金褐色(きんかっしょく)の口髭(ひげ)、嘲弄(ちょうろう)的な口、口笛を吹くような話し方、曇った声、首にまきつけてる絹ハンケチ、いつも加減が悪い上にのべつの喫煙癖のためさらに痛められてる喉(のど)、微弱な活動力、結核患者めいた気質...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...卑俗とは生命力の微弱なことを言い...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...印象が観念と区別できないほど淡く微弱なことも時折は起る...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...人間の個性なんて微弱なものである...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...今なら至って微弱なるダジャレに過ぎないが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...やっとの事で金魚の微弱なる生存の価値は発生する...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...いくら強がっても、微弱な小国が、大国に勝てないのは、明白です...
吉川英治 「新書太閤記」
...現在の資本家階級のそれに比して実に言うに足りない微弱なものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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