...この微妙な関係を等閑に附して顧みなかつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...幽(かすか)な波を描いて恋を囁(ささや)くかと思われる一種微妙な匂が有って...
泉鏡花 「婦系図」
...その微妙な余韻(よいん)が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...顴骨から鼻の両側に流れる微妙な肉...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...何か一つ微妙なものがこの世のどこかでひよつこりと生れかゝつてゐるのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...私の周囲に微妙な雰囲気が漂っていた...
豊島与志雄 「程よい人」
...微妙な消息は平次にも判斷がつきさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本能の微妙な隅に直感した...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...小鳥たちは時間のなかでも最も微妙な時間を感じとり...
原民喜 「心願の国」
...響のいい言葉や、微妙な陰翳や、わけてもすべてのものの上に羽撃く生命への不思議な憧れや……へとへとに疲れてベットに横はると、更に今度は新しい念想がきれぎれに飛ぶ...
原民喜 「虹」
...その軽重に依つて微妙な変化のあることを見出した...
牧野信一 「日本橋」
...男女関係の微妙な点については...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...微妙な宿老(しゅくろう)たちの私心が作用していることが見え透(す)いているからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...微妙な作用をもって映る...
吉川英治 「新書太閤記」
...微妙な息と舌の先で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...唐の石仏やインドの銅像に見られないなにか微妙な特質が存しているように思われるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...同時にこの力を感じないではいられない人間の微妙な心理である...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
...このような微妙な調和は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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