...のみならず時には得々と彼等の超人ぶりを示し合つてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...しかし又彼の友だちの前に得々と話して聞かせるには何か気のひける幸福だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...得々と森の鳥の前へ現れた...
芥川龍之介 「翻訳小品」
...先生の誤訳を得々(とくとく)と指摘していたと云う事実すら...
芥川龍之介 「毛利先生」
...得々(とくとく)と故郷へ凱旋(がいせん)した...
芥川龍之介 「桃太郎」
...得々(とくとく)としてその巧妙な殺人手段を見せびらかしていた時...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...得々(とく/\)として其門に入つて行つたと思ふと...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...わたしはもううちょうてんになって、得々としながら、イタリア・オペラのアリアなど唄ったものだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...だが ときをりは嘗て見た何かの外套(マントオ)のやうな巨大な闊葉の披針形が月光のやうに私の心臓に射し入つてゐたこともあつたが……恥らひを知らぬ日(にち)々の燥宴のさなかにある日(呪はれた日)私の暴戻な肉体は大森林の暗黒の赤道を航過した!盲ひたる 酔ひしれたる一塊の肉 私の存在は何ごともなかつたものゝやうにやはり得々と 弾力に満ちてさまざまの樹幹の膚の畏怖の中を軽々と摺り抜けて進んでは行つたが...
富永太郎 「原始林の縁辺に於ける探険者」
...その報道を得々として逢う人に吹聴(ふいちょう)する以上は...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...得々として学校へ通っている憐(あわ)れな先生であった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...はずかしげもなくあげつらい得々(とくとく)としていました...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...それをまた得々として雷同するものが多いのは情(なさけ)ないことです...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...又は別宅を設けて之を養い一夫数妾得々自から居る者あり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...得々仰彼蒼...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それを得々としてしゃべる連中は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...得々と弥次馬の眼に送られて立ち去ったという話もある...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...私も得々としてからだをゆすぶる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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