...徘徊(はいかい)しているべき理窟(りくつ)はない...
芥川龍之介 「妙な話」
...彼(かれ)は半年(はんとし)も無職(むしょく)で徘徊(うろうろ)してただパンと...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...「近頃出歯亀倶楽部と称する色魔の徒輩小間物化粧品を売り歩く商人体に姿を変えて市中を徘徊し...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...羊三はしばらく其の辺を徘徊した果てに...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...その幸福のまわりを徘徊して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてそれもただひとりのばか者がリュクサンブールの園にきて徘徊(はいかい)し出したがためである!」かくて彼の瞳(ひとみ)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かかる者の徘徊するのはまず吉原であるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...頬冠(ほおかむり)の人肌寒(はださむ)げに懐手(ふところで)して三々五々河岸通(かしどおり)の格子外(こうしそと)を徘徊(はいかい)する引四時過(ひけよつすぎ)の寂しさか(『絵本江戸土産』巻六)然らずば仲之町(なかのちょう)の木戸口(きどぐち)はあたかも山間の関所(せきしょ)の如く見ゆる早朝の光景(江戸百景の中(うち)廓中東雲(しののめ))なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...○蓬頭垢面(ほうとうこうめん)身(み)に襤褸(らんる)をまとい薦(こも)を被り椀を手にして犬と共に人家の勝手口を徘徊して残飯を乞うもの近来漸くその跡を絶てり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...ゴーチエーの如くに画廊を徘徊しミュッセの如くにしばしば泣きけり...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...我々が気の付かない所や言い得ない様な所に低徊趣味を発揮して居る...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...しきりに彼の頭の中を徘徊(はいかい)した...
夏目漱石 「門」
...彼等を場末の巷に徘徊させ...
萩原朔太郎 「宿命」
...夫人は発端を、低徊するような、聞いていて苦しくなるような緩やかさで、装飾音の一つ一つの間を、不安になるほど長く延ばして弾いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...予始めて渡英し王宮辺を徘徊すると...
南方熊楠 「十二支考」
...孝高の押し籠められてゐる牢屋(らうや)の近邊を徘徊(はいくわい)して主を守護した...
森鴎外 「栗山大膳」
...屈託らしい低徊はどこにもない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...在方(ざいかた)を徘徊(はいかい)する悪い虚無僧の中には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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