...この狭い水路を実に面白い形をした小舟が往来する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蓆(むしろ)旗――神経を尖らして往来する同志達――俺達は各々部署についていた一人残らず俺達はみんな云っていた...
今村恒夫 「死ぬる迄土地を守るのだ」
...「内村氏と漸く十日間地方に出役往来する暇に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...折返し有志を伴って往来すること四回に及んでいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...二人の女が往来する路へ置いた...
田中貢太郎 「狼の怪」
...揚子江の赤濁(あかにご)りのした流れを上下して金山寺へ往来する参詣人の舟が水鳥の群れたように浮んでいた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...……心の中ではそんなことが鶯梭(おうさ)のごとく往来する...
近松秋江 「狂乱」
...そのおりおり武男の留守をうかがいて川島家に往来することのおぼろにほかに漏れしころは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...四回激しく往来するために震え動き...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...停車場とその病院の間を往来するバスが...
原民喜 「秋日記」
...いかなる曲折を経(へ)て今に至つたと云ふことが夢のやうに往来する...
森鴎外 「大塩平八郎」
...一日に何度という数も知れず庭前を往来する...
柳田國男 「どら猫観察記」
...夕刻のことで往来する男女も多かった...
山本周五郎 「ひとごろし」
...道には往来する人が多く...
山本周五郎 「へちまの木」
...鼻の表現の底を往来する「暗い記憶の影」は除かれない事になります...
夢野久作 「鼻の表現」
...白衣道者の往来するのに逢わないことはない...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...何がな作家の幻想をしきりに駆りたてられ、私の雑然たる書斎にも、そこはかとなく、当時の社会的な匂いや、人間像の群影が、机辺を往来する...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それから時々往来するようになり...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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