...国府津へ落ちついた当座は...
岩野泡鳴 「耽溺」
...それもその当座は三十俵二人扶持に有りついたと云う満足のためにそれ程にも思わなかったが...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...蘆屋へ連れて来た当座は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...自分だつて蘆屋の家を出て来た当座は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...おさとへおかえりになりました当座は...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あらゆる実務という事に経験もなく趣味もなかった亮の赴任当座は...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...その当座は自分の意地張りからわざと破(こわ)してしまったあの恋愛にいやな気持が残ってならなかった...
徳田秋声 「縮図」
...其当座は腹が減って困ったてこぼして居ましたっけ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...はりついた当座は...
中里介山 「大菩薩峠」
...下宿した当座は万事客扱いだったので...
夏目漱石 「こころ」
...その当座は頭がただ恋の一字で支配されていたせいでもありましょうが...
夏目漱石 「こころ」
...出京の当座は、だいぶん身体(からだ)が衰ろえていたので、御米はもちろん、宗助もひどくそこを気遣(きづか)ったが、今度こそはという腹は両方にあったので、張のある月を無事にだんだんと重ねて行った...
夏目漱石 「門」
...神隠しに逢ったということにしていたのでございます」「…………」「当座は歎(なげ)きも悲しみもしましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...父を打たれた当座は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かえって来た当座は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小学校のできた当座は学校の騒ぎ...
柳田国男 「山の人生」
...御当家の大命が、滞(とどこお)りなく、おすみになった後のお思召と申すなら格別、当座は、何ぞ、印(しるし)だけの物で、よくはないかと心得まするが』夫人の眸に、心もとなげな影がうごいた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...従って、彼と君侯のあいだに挟まって、困った当座は、腹も立ったが、数日経つと、(いや、あれが彼の、偉いところかも知れぬ)と、考え直して来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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