...随分強慾な児だ...
石川啄木 「雲は天才である」
...何故に強慾不正なる彼を斯くまでに尊敬するかと考へては...
丘浅次郎 「人類の将来」
...10.強慾者や我利々々亡者は他人をも彼等に對して業慾にし利己的にならせ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...人間ほど卑劣でない強慾でない...
種田山頭火 「其中日記」
...彼は益々強慾(がうよく)になり貸金の回収手段の非道(ひど)さは随分泣かされてゐる人間も多く...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...強慾(ごうよく)な老婆をいましめの方便ということになっているのです」人だかりは崩れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はこの老人を因業(いんごう)で強慾(ごうよく)な男と思っていた...
夏目漱石 「道草」
...虚病をつかひ二天門のほとりに住む強慾非道のお医者を懲らしむるの一席である...
正岡容 「下町歳事記」
...その主人至っての強慾で詫びに連れていってくれた金兵衛がどう陳じても盗られた六十両を返せといって肯じない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...強慾非道な質屋の蔵をすぐに荒してやったわけだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...強慾(がうよく)で...
三島霜川 「平民の娘」
...父が無類(むるゐ)の強慾(がうよく)にも似ぬ華美奴(はでごのみ)であツたお蔭(かげ)に...
三島霜川 「平民の娘」
...強慾な輩、そのまま家へ持ち帰れば皆馬糞に化(な)るという(『東洋口碑大全』七六二頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...「兄貴が帰ったらそう云え、これまでの貸を貰ってゆく、唯取ったんじゃあないと、わかったか、……この、この、強慾非道な、女め」廊下へ出たが、なにかすばらしく辛辣(しんらつ)なあくたいをついてやりたいと思い、振返って、ふんと鼻で笑って云った...
山本周五郎 「七日七夜」
...どんな強慾でも拔け目ない男といはれる者でも...
吉川英治 「折々の記」
...彼の強慾は、「物」ばかりでなく、長寿(ながいき)にもあったとみえ、日頃から養生にはつとめていたらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...かくのごとく天城四郎は、無慈悲だ、強慾だ、殺生ずきだ! そして、女を見れば淫(みだら)になり、他人の幸福を見れば呪詛(じゅそ)したくなる...
吉川英治 「親鸞」
...どんな強慾でも抜け目ない男といわれる者でも...
吉川英治 「俗即菩提」
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