...見ると東の空は眼通りほど幕を張りつめたやうに眞黒なものに蔽はれてゐた...
有島武郎 「潮霧」
...これまでの張りつめた心と...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...おまへは風と花とを遮(さへぎ)らうとして張りつめた網(あみ)だ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...芦の切株に張りつめた薄氷のなかから...
薄田泣菫 「独楽園」
...果てもない氷海を張りつめた流氷のモザイクの一片に乗っかって親子連れの白熊が不思議そうにこっちをながめている...
寺田寅彦 「空想日録」
...ぴんと張りつめた薄板のようなものがどこかにあって...
豊島与志雄 「春盲」
...彼は張りつめたままの気分で長く其処に立ちつくしていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...薄い皮膚の張りつめた頬は...
豊島与志雄 「波多野邸」
...彼女の張りつめた氣持が弛んだためであろう...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...みんなはそれを張りつめた心できいた...
新美南吉 「登つていつた少年」
......
広海大治 「サガレンの浮浪者」
...土手道に張りつめた氷を見ても知られるやうに凍りつくほどだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...張りつめた神経の持ち主で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...張りつめた静寂の中...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...張りつめた先端にいるようだった...
横光利一 「旅愁」
...次郎はまだ今の張りつめた気込みを少しもゆるませないで...
吉川英治 「江戸三国志」
...張りつめた静けさだった...
吉川英治 「大岡越前」
...張りつめたままな空間に高時の眼だけがあった...
吉川英治 「私本太平記」
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