...弱りたる気を自ら皷舞して活発に働きしゆえ...
饗庭篁村 「良夜」
...それまでの拷問ですでに弱り果てた重野に抵抗の力は失われていたようだ...
高見順 「いやな感じ」
...私としてはもう大弱りなのですが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...その長火鉢と彼女の身体との軽い即き工合……視力は弱り耳も多少鈍ってはいるが...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...一キロ行ったら豆ちゃんが弱りこんでしまった...
永井隆 「長崎の鐘」
...わたくしはごらんの通りに弱りきっております...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで竜之助は、「せっかくですが、拙者にも智恵がありません」男は泣かぬばかりに、「弱りました、全く弱りました、この分では、私は殺されてしまいます……いっそ、女を殺してと思いましたけれど、私にはそれだけの力がございません、ああ、もうやがて帰って参りましょう、私は、怖ろしうございます、私はあの女の息をかぐのが、大蛇(おろち)の息をかぐような気持がします、あの女にそばへよられると、道成寺(どうじょうじ)の鐘のように、私の身が熱くなって、ドロドロにとけてしまいそうなんでございます、眼がまわります、苦しうございます」五十を過ぎてあぶらぎった好色婆のために、取って押えられて、人目も恥じず、悶(もだ)え苦しむ有様は、むしろ悲惨の極であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...驚いたなア」後に殘された八五郎の弱りやうと言ふものはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いきなり泣き出したのには弱りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こいつには弱りました...
久生十蘭 「魔都」
...一寸斯う雨を降らせてやつたゞけで彼等の弱り具合は何うだ...
牧野信一 「円卓子での話」
...愛するイエニーが弱りはじめた...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...なかなか実質的なので弱ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これから慰問袋も弱りですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ほとんど唇(くちびる)を動かさないで歌っている)花岡の声 (たえだえに弱り果てた語勢...
三好十郎 「胎内」
...わたしはあの末期(まつご)の苦悶の中に弱り衰える人々もまた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...母の死によってすっかり弱り...
柳田国男 「故郷七十年」
...あの雲長のとこへ行って貰ってこい」「弱りましたなあ」「なにが弱る...
吉川英治 「三国志」
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