...葉子はパラソルを杖(つえ)に弱々しくデッキを降りて...
有島武郎 「或る女」
...弱々しい緑色の草の芽がひそんでいたりします...
石川欣一 「山を思う」
...いつもの弱々しく怯えた感じではなくて...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...しかしあの弱々しい風姿を見ては胸の病でもありはしないかと疑った人が今迄(まで)にもあったくらいで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...房一が何か云ふたびにうなづいて見せるその弱々しい...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...あすこにある!」とわたしは弱々しい声でつぶやいた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...」弱々しい声の響だった...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...弱々しく頬笑んだ...
豊島与志雄 「山吹の花」
...その足どりは先日、同様の夜山(よやま)をした弁信法師と同じように、弱々しいもので、十歩往(ゆ)いては立ちどまり、二十歩進んでは休らいつつ、息を切って進んで行くのは、まさに病み上りに相違ないが、でも、何か別しての誓願あればこそ夜山をするものでなければ、今時、飄々(ひょうひょう)と出遊するはずはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...沖田総司様も同様――ほんとうにあんな弱々しい二才風であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...何處か病身らしい弱々しい感じですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...気力のない弱々しい人間になってしまった...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...弱々しい低い声でまた言いつづけた「この前の月あたりから私は一日いちにちと弱って来たようだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...からだつき小さく弱々しいが...
吉川英治 「私本太平記」
...「はい」弱々しい返辞である...
吉川英治 「松のや露八」
...その弱々しい花から真ッ先に目がけられたように石山颪(いしやまおろし)が小雨をぶっつけてくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この弱々しい月光の下で...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...けれどもそれはあまりに弱々しく...
和辻哲郎 「院展遠望」
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