...有(あら)ゆる辣手段(らつしゅだん)を弄して差支えないと信じた...
泉鏡花 「婦系図」
...専門の学者らがいかに詭辯(きべん)を弄しても...
丘浅次郎 「人道の正体」
...ただやたらに野心のみ強く狡猾の奇策を弄して権門に取入らんと試みた...
太宰治 「右大臣実朝」
...単に言葉を弄してゐる様なところのあるのが...
田山録弥 「新しい生」
...どれ程哲学的言辞を弄しても根柢的な意味での「哲学」を持つことは出来ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...即ち病的の考えを弄していることを明かにしているのです...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...時々諧謔(かいぎゃく)を弄して一行を笑わせたりしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おおっぴらで嘲弄していました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは何も奇矯の言を弄しているわけではなく...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...この手と奇策を弄していることは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...こんなにかさにかかった長広舌を弄してはいますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...存分に甘言を弄して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...もはやいたずらに大言を弄している場合ではござるまい...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...斯うした名前を弄して少しばかりのローマンスを味ふのも...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...インドで帽蛇を神視しまた蛇遣(つか)いが種々戯弄して観(み)せるごとく古エジプトで神視され今も見世物に使わる物である...
南方熊楠 「十二支考」
...それがとうてい下等な昆蟲でも翻弄してゐるやうに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...何も誰かがわざ/\手段を弄してそれを早めたと見なくてはならぬことは無い...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...さらにまたかの卑猥なる言語を弄して横行する一群を見る時...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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