...この弁円(べんえん)と同じように――」わん――黒は...
吉川英治 「親鸞」
...弁円がふと眼をさますと...
吉川英治 「親鸞」
...弁円の踵(くびす)の先から満身へ燃えあがった...
吉川英治 「親鸞」
...南無阿弥陀仏を一音にとなえ奉る日のあることを!」「笑わすな!」弁円が...
吉川英治 「親鸞」
...――して今夜は」「私は、あの叡福寺の御葉山(みはやま)のふもとにある聖徳太子の御廟へ、ちと、心願がありまして、籠っていたのです」「ふむ」「すると、弁円が、いつの間にか私の背後に、抜刀(ぬきみ)をしのばせていたらしいのですが、すでに、その刃が私の頭(こうべ)に下ろうとした瞬間、アア今思い出しても奇蹟です――いや私にとって、慈父たり、恩師たり、母たり、常に心のうちで渇仰(かつごう)し奉る聖徳太子のお救いかもわかりません――その髪一すじの危機に迫った時、忽然(こつねん)と、弁円の開(あ)けて入った妻扉(つまど)から中へ躍りこんできた一頭の黒犬があったのです」「えっ? 犬が」「弁円の飼犬なのでしょう、一声、もの凄い声をあげて吠えました...
吉川英治 「親鸞」
...やはり、吉水には匿(かくま)われていねえとみえる」彼は、弁円のことばが、腹立たしくなって、「あの野郎、とんだ無駄骨をさせやがった……」と、恨んだ...
吉川英治 「親鸞」
...弁円が悠々と待っていられない気持はそこにあった...
吉川英治 「親鸞」
...十二――誰だろう? 弁円がいぶかりながら元の道へ足をもどして行くと...
吉川英治 「親鸞」
...「弁円……」「なんだ」「おれはもう...
吉川英治 「親鸞」
...無念な顔をしている弁円のすがたを見て...
吉川英治 「親鸞」
...法勝寺の裏にひそんでいた弁円は...
吉川英治 「親鸞」
...オオ、筑波といえば、あれへ来るのは柿岡へやった野武士たちらしい」待ちかまえている所へ、毛皮の胴着に、野刀を佩(は)いた荒くれ男が四、五人、息をせいて、「弁円殿、ここにか」「待ちかねていた...
吉川英治 「親鸞」
...この板敷山の嶮(けん)を無難に通って行ったか?弁円を初め...
吉川英治 「親鸞」
...声は百雷の墜(お)つるように弁円は...
吉川英治 「親鸞」
...播磨公(はりまのきみ)弁円が...
吉川英治 「親鸞」
...弁円の眼に映っている親鸞は...
吉川英治 「親鸞」
...弁円の生きる道は見あたらない...
吉川英治 「親鸞」
...――今あれへ行ったお弟子は、三、四年前まで、この地方の修験者の司(つかさ)として怖ろしい勢力を持っていた播磨公弁円(はりまのきみべんえん)ではございませぬか」「そうだ、あの弁円じゃよ」「変りましたなあ」権之助がつぶやくと、城主の国時も、「あれが、元の弁円か」と、彼方(かなた)の湯呑み小屋から、土瓶(どびん)の湯と盆をさげてくる証信のすがたを眺めて、感じ入っていた...
吉川英治 「親鸞」
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