「延び」の意味
時間や長さが伸びること
小説での「延び」の使い方
...)和尚様が廻つて来て、髭の無い顎に手をやつて、丁度髯を撫で下げる様な具合にすると、赤い/\血の様な髭が、延びた/\、臍(へそ)のあたりまで延びた...
石川啄木 「天鵞絨」
...するとベラン氏の手が延びてきて...
海野十三 「宇宙尖兵」
...一カ月二カ月と延びて...
大杉栄 「日本脱出記」
...壁虎は餌を見付けたのか首を出したがその首が五寸ぐらゐも延びて見えた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...私の生命が延びるようにしてください」張は泣きだしてしまった...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...そんなことがあるものか」白娘子の手が延びて許宣の袖に中に入れてあった符にかかった...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...もう十五年とは生き延びられないことを残念がっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鷲家口(わしやぐち)の戦いから落ち延びた十一人の浪士が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ずっと北に延びたカナダロッキーの高峰が...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...話は好加減(いいかげん)な方角へ大分長く延びて行った...
夏目漱石 「それから」
...思いますが――」千種は延び上りました...
野村胡堂 「音波の殺人」
...無事に生き延びた』――と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頭のうしろのとこに毛がぴんと延びてますから...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...そこから偉大な半島がノルウェエゲンの瀲(みぎわ)や岩のある所まで延びている...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...遥かに自由で延び延びしている...
柳宗悦 「北九州の窯」
...「しかしそう延びることはないでしょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...と、やがて、その殺戮(さつりく)し合う人の団塊は叫喚しながら紅(くれない)となって、延び、縮み、揺れ合いつつ次第に小さく擦(す)り減(へ)って行くと、遽(にわか)に長羅の動かぬ一団の方へ潮(うしお)のように崩れて来た...
横光利一 「日輪」
...どれも同じように見える刈田ばかり続いた闇夜の底を一本細い路が真直ぐに延びていて...
横光利一 「夜の靴」
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