...何事にまれ正面に其問題に立向つて底の底まで究めようとせずにゐられぬ心...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...世の中の底の底まで落ちた...
江戸川乱歩 「影男」
...彼女と云うものを底の底まで知り抜いている姉の身には最初から分っていることで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分のカバンを底の底までひっくり返した税関吏が...
寺田寅彦 「チューインガム」
...そして之が――当然なことだが――吾々の生活の・世界観の・底の底まで滲み込んでいるとする...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...『私はお前といふ不幸な人間を底の底まで知りぬいて居る...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...自己乃至自己表現は底の底までも他者の象徴となり...
波多野精一 「時と永遠」
...底の底まで見透せる妙な光りかたである...
林芙美子 「新版 放浪記」
...軽薄浅膚な虚飾心が底の底まで評隲摘抉(ひょうしつてきけつ)され...
久生十蘭 「湖畔」
...盆地のへこみの底の底まで一杯に家が建っているだけだ...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...心の底の底まで喰い入って行く悲しみの中に...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...青ずんだ湯の底の底まで透きとおして...
夢野久作 「鉄鎚」
...どことなく犯人らしい冴え返った顔色をして……底の底まで緊張した...
夢野久作 「冗談に殺す」
...そうして彼の耳の傍まで来て鼓膜の底の底まで泌(し)み渡ったと思うと...
夢野久作 「木魂」
...底の底まで見て来たお蔭で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...相手の鼻の表現を底の底まで映し出しながらも...
夢野久作 「鼻の表現」
...水深の底の底まで...
吉川英治 「魚紋」
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