...或る名状し難き衝動を心の底の底に感じた...
石川啄木 「葬列」
...底の底を割つてみれば彼奴と同じぢやないか? 下の者には何も遠慮をする必要がない...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...つひぞ底の底まで眞面目に話し合つたことがないといふのですよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...貴女の御心の底の底には...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...そして之が――当然なことだが――吾々の生活の・世界観の・底の底まで滲み込んでいるとする...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...銭形平次の智恵の底の底まで見破ったつもりの細工さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事件には底の底がありさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かくて本質上は何の背景も奧行もなく底の底まで顯はなる純粹形相がそれ自らとして實在者を以つて自任するに至る...
波多野精一 「時と永遠」
...有が底の底まで無であるといふこと...
波多野精一 「時と永遠」
...底の底まで研究した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...三遊派全体が地獄の底の底へと沈んでいってしまうことになる...
正岡容 「小説 圓朝」
...心の底の底には、矢張、心配したつてどうにもならないと、寂しく思ひきめてゐるのだ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...底の底からおまえを知り...
山本周五郎 「めおと蝶」
...私の心の底の底の空虚と...
夢野久作 「少女地獄」
...耳はすべての響に対して底の底まで澄み渡る...
夢野久作 「鼻の表現」
...……が、凡下といえど、底の底には、事あらば涙とも噴(ふ)き、怒れば天も搏(う)つ、霊の泉をみな胸に持っておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...底の底だろう』この間から賛五郎は考え初めていた...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...自分の底の底までを見透(みす)かされてしまった気がする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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