...俺は日記さへ書けない苦しさに床にもぐり込んで呻吟した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そして蹴飛ばしてある夜着が海豚(いるか)の腹わたの樣に赤い裏を出してゐる床の上に坐わらせる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三人の刑事がさきに立って、二階の空き部屋をしらべましたが、壁にも、天井にも、床にも、ぬけ穴などないことがわかりました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...余は病床日誌と金銭出納簿とを拵(こしら)えて...
高浜虚子 「子規居士と余」
...伯母の病気は長い間の腎臓やリュウマチでこの幾年というもの床に就きづめであった...
徳田秋声 「足迹」
...大変床しい立派なことであり...
豊島与志雄 「塩花」
...そして床についた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蚊帳(かや)の外には蝋燭の代りに下女が床を延べた時...
夏目漱石 「行人」
...床の上に靜かに横たはつてゐる主人の孫右衞門は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下宿から学校までは、五町あまりのものでありましたが、大変谷村さんには腹具合のいゝ散歩で、その学校までの道筋には、麻雀荘だの、安カフエー、古本屋、魚屋、床屋、玉突場なぞ何か安直な肩の張らない店が、煤けて並んでいました...
林芙美子 「清修館挿話」
...自分の寝床へ行って寝たことは...
久生十蘭 「手紙」
...年比(としごろ)の心労も手伝てドット床に就(つ)く...
二葉亭四迷 「浮雲」
...兩手で熱い頬を押へながら床の中に喘いだ...
水野仙子 「道」
...嬉し気に一礼しつつ血に塗(まみ)れて床の上に横たわっている少女シノの半裸体の屍体を指して「お父さん...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼女は暫く床の上から起き上ろうとしなかった...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...病床から離れるほどにはならなかった...
吉川英治 「三国志」
...――殿は御床几におられませぬ」「中尾山へでも行かれたか」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...床に入りながらも...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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