...しかしこれが為め英国の学術上の名声を高めたことは幾許(いくばく)であったろうか...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...幾許(いくら)するか知らなかった...
泉鏡花 「女客」
...現在の結婚制度に就いて考へて見ますと女に対する根本の観念にはそれ等の朦昧人とは幾許(いくばく)の相違もありません...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...果たして形勢幾許(いくばく)もなくして回復し...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...幾許(いくら)年を取っていても...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...幾許(いくら)でもなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...人ヲ感動シテ忽チ笑ヒ忽チ泣クニ至ラシムルモノ其レ幾許有リヤ...
成島柳北 「他山の石」
...毎月幾許の金を要する...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...今は幾許(いくばく)ならずその界(さかい)に至らんと思えば...
久生十蘭 「玉取物語」
...たいへんなる痛手にて最早余命幾許(いくばく)も無之(これなく)と存候(ぞんじそうろう)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...又近所の小供も幾許(いくら)もある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...徳利(とくり)の貼紙(はりがみ)を見ても横文字は幾許(いくら)もある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...遥かの空に白雲とのみ見つるが上に兀然(こつぜん)として現われ出でたる富士ここからもなお三千仞はあるべしと思うに更にその影を幾許の深さに沈めてささ波にちぢめよせられたるまたなくおかし...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...寐牀のしろ恭(うやうや)しく求むるを幾許ぞと問えば一人一銭五厘という...
森鴎外 「みちの記」
...だが幾許の品が人智のみで道を切り開き得たであろう...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...おすえに幾許(いくばく)かの銭をそっと渡すのである...
山本周五郎 「さぶ」
...その中から幾許(いくばく)かの小粒銀を取ってそこへ置いた...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...幾許くかのデカダンスが巣喰ひ始めた時であつた...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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