...宛然(さながら)幾千萬片の黄金の葉が...
石川啄木 「葬列」
...……水上(みなかみ)は幾千里(いくせんり)だか分らない...
泉鏡花 「印度更紗」
...幾千羽の白鷺(しらさぎ)のあるいは彳(たたず)み...
泉鏡花 「薄紅梅」
...耳は扇とかざしたり、鼻は象牙(ぞうげ)に介(はさ)みたり、半眼(はんがん)にして辿(たど)りゆくその胴腹(どうばら)の波だちに、息のほてりや、汗のほけ、烟(けむり)となつて散乱し、幾千万の昆虫が、うなりて集(つど)ふ餌食(ゑじき)かな...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...頼るべ無き幾千人の小児等よ...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...幾千匹とも知れぬ蝉の大群が...
梅崎春生 「桜島」
...幾千幾万の女体が...
江戸川乱歩 「影男」
...先づ際限も無い広い空間に幾千万かの大きな火の玉が転がつて...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...何時の間にか幾千本の蝋燭(そうそく)が一度に点いている...
夏目漱石 「それから」
...鰭(ひれ)を動(うご)かせば波(なみ)のあがること幾千丈(いくせんぢやう)...
樋口一葉 「曉月夜」
...さながら幾千百の銀蛇(ぎんだ)が尾をひくように絢爛と流星(りゅうせい)が乱れ散り...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...幾千万の金も有て無きが如し...
福沢諭吉 「新女大学」
...過去世に人間の遠祖が当身(そのみ)巨大怪異の爬虫輩の強梁跋扈(きょうりょうばっこ)に逢った事実を幾千代後の今に語り伝えて茫乎(ぼうこ)影のごとく吾人の記憶に存するものが竜であるという説のみでは受け取れず...
南方熊楠 「十二支考」
...そうしてそれを継ぎまた伝えた幾百幾千の手が働いている...
柳宗悦 「工藝の道」
...幾千の旅客を負ふて...
山路愛山 「英雄論」
...力役人幾千...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...幾千代までも御中心である...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこには恐らく幾千かの僧侶が住んでゐたであらう...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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