...飴色の川床の上を幽かな歌を歌つて流れて行つた...
石川啄木 「道」
...遙かで幽かであるけれども...
今井邦子 「佛法僧」
...頭の上を突然サワサワという幽かな音が通った...
梅崎春生 「日の果て」
...物音は極(ご)く幽かにしか漏れて来ぬが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...幽かに現れて来た人の顔は!扮装は確に清玄だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...水月は主人公が大きな聲をしてカラ/\と笑ふ時淋しく幽かに微笑む許りですぐ眞面目な顏に戻る...
高濱虚子 「俳諧師」
...」と幽かな溜息をつく...
太宰治 「お伽草紙」
...硯の水をのどを幽かに鳴らして飲んだり...
太宰治 「お伽草紙」
...幽かな溜息となつてあらはれたのである...
太宰治 「お伽草紙」
...世人はこれを、雀大臣と呼んで、この出世も、かれの徃年の雀に對する愛情の結實であるといふ工合ひに取沙汰したが、しかし、お爺さんは、そのやうなお世辭を聞く度毎に、幽かに苦笑して、「いや、女房のおかげです...
太宰治 「お伽草紙」
...幽かにでも休養のゆとりを感じた一時期は...
太宰治 「十五年間」
...悲惨な死に方などせずにすむのではなかろうかという甘い思いを幽かに胸にあたためはじめていた矢先に...
太宰治 「人間失格」
...幽かな聲で何かを呟いた...
南部修太郎 「霧の夜に」
...助手の一人が幽かな笑聲を立てたのを責めるやうにぢつと見詰めた...
南部修太郎 「疑惑」
...その途端に扉の向うで幽かな人聲がした...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...そうしてその僅かな光も小屋を離れるにつれてだんだん幽かになりながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...私の耳へ幽かに入って来るようであった...
松永延造 「職工と微笑」
...兒童の遊戲が幽かながら傳へて居るのだが...
柳田國男 「兒童語彙解説」
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