...しかし今は幸いにも無事に如来の目を晦(くら)ませ...
芥川龍之介 「尼提」
...幸いに誰に見咎(みとが)められもしない様子に安心をして...
海野十三 「地球盗難」
...これほど幸いなことはない...
海野十三 「地球盗難」
...しかし、まあ、悪戯(いたずら)をするのが面白いんで、たとえば神様のいらっしゃる境内をも憚(はばか)らず、暗闇を幸いに、男女が密談などしているのを見付けては、知らない間に二人の髷(まげ)をちょん切って置いたりなんかして、脅かしてやりまして、以後そんな不謹慎な事をしないように誡(いまし)めてやりますので」「去年も五人揃って参ったか」「それが旦那、それからがお話でございます...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...幸いに大阪の和田氏が編纂費を出してくれるので一巻はすでに出版した...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...幸いにまもなく正気づきはしたが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...ただ幸いな事には心理学上の方則は物質科学のそれのように単義的な因果関係を与えない...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...幸いその晩は月が良かったので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小僧の定吉も四方(あたり)が暗いから気が付かなかったんですとさ」「その水は」「幸い晩の仕度は済んだ後だったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火事になったのを幸い...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...幸いに着船地たる若州の守護は武田で...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...さきに男のすなる事にも関(かかずら)いしは事(こと)国家の休戚(きゅうせき)に関し、女子たりとも袖手(しゅうしゅ)傍観すべきに非(あら)ず、もし幸いにして、妾にも女の通性とする優しき情と愛とあらば、これを以て有為の士を奨(すす)め励(はげ)まし、及ばずながら常に男子に後援たらんとせしに外(ほか)ならず、かの男子と共に力を争い、将(は)た功を闘わさんなどは妾の思いも寄らぬ所なり...
福田英子 「妾の半生涯」
...私は幸い健康に恵まれていて...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...其の筆によってせめても其の面影が伝えられたのは何たる幸いなことか...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...こんないい幸いなことはないではありませんか...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...幸いにしてそのような性格を持った男性とスイートホームを作り得た婦人は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...幸いにも、皇弟陳留王(ちんりゅうおう)こそは、学を好み、聡明におわし、天質玲瓏(れいろう)、まことに天子の器(うつわ)といってよい...
吉川英治 「三国志」
...彼には幸いしていたものか...
吉川英治 「私本太平記」
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