...)僕が入院中(僕は大正十一年の暮から春にかけて三月ほど順天堂にゐた)...
小穴隆一 「二つの繪」
...日限は今年の暮一杯...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...年の暮をねらって...
太宰治 「人間失格」
...何を食べてもおいしくなつた事年の暮年くれぬ笠きて草鞋はきながら冬ごもり冬ごもりまたよりそはむこの柱□月と緑平と私と酒...
種田山頭火 「其中日記」
...今は年の暮が近いもんですから...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...昭和十七年の暮に原稿を渡してから正味六年半かかったわけである...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...学校そのものもまた! そして年の暮のことどもも――柏墨の「丸八」は大伝馬(おおでんま)町三丁目の老舗(しにせ)で...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...年の暮れまでにはまだ一月あるが...
人見絹枝 「世界記録と私」
...「林助さんから、あんたが、去年の暮近くに、浜尾組に来なさったこと、聞いた...
火野葦平 「花と龍」
...大正四年の暮のことだそうで...
堀辰雄 「三つの挿話」
...十二年の暮かいたのはゲラで十三年一月からストップとなったのでしたが下手よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今年の暮には、西丸にゐた大納言家慶と有栖川職仁親王(ありすがはよりひとしんわう)の女樂宮との婚儀などがあつたので、頂戴物をする人數が例年よりも多かつたが、宮重の隱居所の婆あさんに銀十枚を下さつたのだけは、異數として世間に評判せられた...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...昭和十二年の暮日本で亡くなったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...年の暮に弟の友達と自分の知人(しりびと)を新年の歌留多会へ招待することを姉弟して相談した上で客の顔振(かおぶれ)も確定したのだけ記してあったが...
山下利三郎 「誘拐者」
...八幡市の不良団に関する福岡県知事の質疑大正十二年の暮の事――...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...(この年の暮を、どこをどううろついていることか...
吉川英治 「大岡越前」
...その年は、それきり来なかったが、年の暮には、足軽組の乙若が来て、「藤吉郎から頼まれたが」と、一反の織物と、金子(きんす)と、母の薬とを入れた包を届けて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてその正直な自己をなぐさめるべく、年の暮、この大宝郷に滞陣すると共に、一夜、大宝八幡の神殿に、ひとり燭をかかげ、寒机(かんき)に向って、一文を草した...
吉川英治 「平の将門」
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