...何方(どつち)も其時半紙何帖かを水引で結んだ御褒賞を貰つたので...
石川啄木 「二筋の血」
...その手帖にこまかく書きこんである文字は...
海野十三 「脳の中の麗人」
...多くの写真帖のなかから『各国民元首帖』といふのを引張り出してじつと見てゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...唐宋の法帖の複製などもすばらしい...
高村光太郎 「書の深淵」
...何という失敗、自分は父を怒らせた、父の復讐(ふくしゅう)は、きっと、おそるべきものに違いない、いまのうちに何とかして取りかえしのつかぬものか、とその夜、蒲団の中でがたがた震えながら考え、そっと起きて客間に行き、父が先刻、手帖をしまい込んだ筈の机の引き出しをあけて、手帖を取り上げ、パラパラめくって、お土産の注文記入の個所を見つけ、手帖の鉛筆をなめて、シシマイ、と書いて寝ました...
太宰治 「人間失格」
...「何?」兵部の娘が落ちつきはらって、わきめもふらずに絵を見ているものですから、茂太郎が傍へ寄って来てのぞきこむと、「ずいぶん、いろんな絵があるから、すっかり、見てしまおうと思って」なるほど、一枚描きの絵や、仮綴じの画帖や、絵巻や、まくりものが、あたり一面に散らかしてあって、室の一隅の草刈籠(くさかりかご)は、大塔宮(だいとうのみや)がただいまこの中から御脱出になったままのように、書き物が溢(あふ)れ出している...
中里介山 「大菩薩峠」
...宿題帖を閉ぢると...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...そしてちようどその頃手に入った米国のベントレーの雪華写真帖を開きながら...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...大名のときはこうやるんだとすべていちいち手帖へ控えておきたいくらいに士農工商それぞれの言語動作を隅から隅まで...
正岡容 「初看板」
...上には書物一二卷と寫眞帖とを列べ...
森鴎外 「舞姫」
...銕太郎はさらに四帖半の襖をあけた...
山本周五郎 「薊」
...十一奥の六帖(じょう)で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...どうするつもりなのか話してちょうだい」九二人は二帖で向きあって坐った...
山本周五郎 「ちゃん」
...こちらの六帖でようすをうかがっていると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...習畫帖といふやうな反古とぢを見たが...
吉川英治 「折々の記」
...秘帖を奪(と)り返そうとする! 渡すまいとする! 組んではもつれ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...秘帖をつかんで江戸へ」「ウム...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「おのれその秘帖を」と追いすがる有村へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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