...まったく利己の心の無い生活...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...そう云っては己惚(うぬぼ)れかも知れないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうせ今夜はほんとに寝られやしないんだから」「己あ寝るよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...己は元から家の友達だつたから...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...しかし自分は無論己(おの)れを一世の大詩人に比して弁解しようというのではない...
永井荷風 「夏の町」
...自己の活動以外に一種の目的を立てゝ...
夏目漱石 「それから」
...己れを高くする山師(やまし)に過ぎない...
夏目漱石 「それから」
...我々は個人的自己として絶対矛盾的自己同一的なるもの超越的なるものに対しているのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...それは社会学者が「利己」と称して非難するごとく...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...――『己(おれ)には罪はない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...人間は彼が存在と交渉する仕方に應じて直接に自己の存在を把握する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...知識と教養によって訓練された人間は皆、その知識と教養の度合いにしたがって、自己のうちに、この内部と外部を持ち、そしてそれを何かの形でか出来るだけ矛盾の無い統一体として処理したい欲望を持つ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それが己の最終の日だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己はしつかり腹を拵へて掛かるべき身の上ではあるまいか...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...己に不安を感ぜしむるには十分の功力がある...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...己はレオネルロの勧誘に応じて...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...立志時代の克己や反省も薄らいでくるものとみえる...
吉川英治 「三国志」
...彼の向背(こうはい)にさえ注意していればおのずから勝目の孰(いず)れかが分ると自己の去就の卜(うらない)としている武族も近ごろは多かったのだ...
吉川英治 「私本太平記」
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