...さきに曙の色の中にあんなに低いのかと軽蔑した時と少しも変らぬ高さをして依然として前方に峙っていた...
高浜虚子 「富士登山」
...片方に岩礁が峙ち...
豊島与志雄 「竜宮」
...互いに話し合えるほど間近に対峙(たいじ)した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...つかず離れずに空と地とで対峙(たいじ)しているのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...女同士(をんなどうし)は樅(もみ)の木陰(こかげ)に身(み)を峙(そば)めて手(て)の出(だ)し樣(やう)もなかつた...
長塚節 「土」
...私は耳を峙てゝ聞くのであるが...
長塚節 「隣室の客」
...うつつながらに紛(まぎ)れ込んだのかと耳を峙(そばだ)てる...
夏目漱石 「草枕」
...全市から全日本(××)の相互の階級を総動員して相対峙していたのだ...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...対峙するというより...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...主演者の一団と相対峙(たいじ)して...
夢野久作 「能とは何か」
...今まで彼と対峙(たいじ)して止どまっていた耶馬台の左翼の軍勢も...
横光利一 「日輪」
...“栖鳳と關雪”といふ話題は、多年、兩者の不和と、名聲の對峙から、畫壇ゴシツプとなつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...総軍五百余騎をもって対峙(たいじ)した...
吉川英治 「三国志」
...まるで対峙(たいじ)しているように睨みつけていたが道主にうながされて...
吉川英治 「三国志」
...対峙の堅陣を張らせ...
吉川英治 「三国志」
...この御岳(みたけ)の一端(たん)にたって直線(ちょくせん)に対峙(たいじ)すれば...
吉川英治 「神州天馬侠」
...谷あいの両勢の対峙(たいじ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...町の外で対峙していた軍隊のなかのキリシタンの武士たち七十人ほどをも参加せしめて...
和辻哲郎 「鎖国」
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