...山のような五百重(いおえ)の大波はたちまちおい退けられて漣(さざなみ)一つ立たない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...複雑な機械の山のようななかにそれぞれの部署について...
海野十三 「怪星ガン」
...朝鎌倉からの私を乗せた汽車が東京駅に著(つ)いた時には黒山のような人が一時に改札口に殺到する...
高浜虚子 「丸の内」
...三十呎(フィート)五十呎もある山のような波濤(はとう)に翻弄されて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...埠頭にはすでに黒山のようなイキトス号見送り人の喚声が湧き起って眼球(めだま)の碧(あお)い船員たちは忙(せわ)しく出帆の準備に立ち働いている...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...山のようなやつがドンドン甲板(かんぱん)を打ち越してさ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...或は山のような芸術というのは...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...大声とでっぷりした肉体とを持っている山のような女は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...山のような荷をひかせ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...妙義山のような所がもてはやされた時代があった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼は山のような洋書の裡(うち)に胡坐(あぐら)をかいて...
夏目漱石 「道草」
...――石津右門というのは、五十前後の鬼が霍乱(かくらん)を患ったような悪相の武家、眼も鼻も口も大きい上に、渋紙色の皮膚、山のような両肩、身扮(みなり)も、腰の物も、代表型(ティピカル)な浅黄裏(あさぎうら)のくせに、声だけは妙に物優しく、折目正しい言葉にも、女のような柔かい響きがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上屋と税関の構内には幌馬車のような幌をつけた山のようなトラックやトレーラーやモータア・ロオリーがおしあうようになっている...
久生十蘭 「だいこん」
...小山のようなルュック・サックを背中にしょい...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...山のようなドラム缶の前を抜けて歩いて行く...
山川方夫 「その一年」
...山のような怒濤(どとう)...
吉川英治 「三国志」
...わいわいと黒山のような人だかりである...
吉川英治 「私本太平記」
...敵の小牧山のような高地ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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