...人間の本能的生活の中にも屡かかる現象は起らないだろうか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それは龍子も屡々(しばしば)Eからも聞いてゐた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...人が中に這入つてゐるとも知らずに上から湯を掛けて大火傷をさす事も屡あるさうです...
江南文三 「佐渡が島から」
...15.既に屡手紙を書いて遣つたに拘ず...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...」そして屡々妻の衣裳箪笥の錠を開けさせて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...蟲は屡人間の體より追はれ攘はれて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...議論をする時の彼女は屡々男性を小ツぴどく遣りつけた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...内閣改造の説屡々起りたれども其の閣員には亦一人の交迭したるものなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その時私は屡々(しばしば)死を思うた...
中島敦 「光と風と夢」
...不意とその夏屡々訪れたことのあるO村のやはりかういふ村全帶を見下ろせるやうな小高い斜面にあつた...
堀辰雄 「生者と死者」
...私は教室で、屡(しばしば)、教科書の蔭から、彼のほっそりした頸(くび)を偸(ぬす)み見ているようなことさえあった...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...その頃から小園は屡々新吉の家を訪れるやうになつた...
牧野信一 「淡雪」
...」千枝子は屡々野田を立見へ誘ふのです...
牧野信一 「早春のひところ」
...僕だつて屡々大盃を傾けながら詰め寄る彼に襲はれてゐるが...
牧野信一 「沼辺より」
...お前の胸に――」と僕は屡々云つた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...けれどもそれは古くから屡々現はれてをり...
三木清 「歴史哲學」
...屡(よ)く此樣な光景を見るものだと思ツただけである...
三島霜川 「解剖室」
...わたくしは此「屡蒙寄贈」の四字から...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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