...そして屈托のない享樂...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...身に覆ひかゝつてゐる何かの屈托に就いて思ひ沈んでゐるのであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...とにかくさした屈托(くったく)もしないで冬を迎えていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...そして屈托(くったく)のなさそうな顔をして...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...しかも仕事が非常に早く屈托もなく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あんまり歩いたので(草鞋を穿いて歩くのには屈托しないが...
種田山頭火 「行乞記」
...俺は何にも笑ひたかないたゞこの不運に屈托だけはないやうに!永遠また見付かつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...屈托気(くったくげ)にふらりふらりと揺れる...
夏目漱石 「草枕」
...その時の私は屈托(くったく)がないというよりむしろ無聊(ぶりょう)に苦しんでいた...
夏目漱石 「こころ」
...けれども運動の不足と、睡眠の不規則と、それから、脳の屈托とで、排泄機能に変化を起した...
夏目漱石 「それから」
...腹(はら)の中(なか)の屈托は...
夏目漱石 「それから」
...屈托(くつたく)を知らない男の氣樂さうな後姿が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心のなかに何の屈托もなさそうな...
原民喜 「遥かな旅」
...いつものように屈托のない調子で...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...さも/\無邪気な遊びに屈托してゐる態にして夜を更したがつたのであるが...
牧野信一 「熱海線私語」
...母は勝手元に火焚(ひた)き水汲(みずく)みまたは片付け物に屈托(くったく)をしている間...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...屈托のない顔で釣をする者が若干ある...
柳田国男 「雪国の春」
...なに屈托なく働いているふうだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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