...小柄な男はすっと立って右の指で十字を切った...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...一つか二つ年下に見える小柄な品のいゝ美少年でした...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...見るからに小柄な貧弱きはまる痩せつぽちだが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...小柄なくせに横柄な男は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その小柄な身体から出るとはとても思へない...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...小柄な薄色髪(ブロンド)の婦人で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...もう年が年でもあるし、小柄な、痩せた、標致(きりょう)も、よくない女であったが、あゝ、それを思うと、一層みじめなような気がする...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...身のこなしの軽いひとりの小柄な男が...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...一人のずんぐりした小柄な桶屋さんが座を構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...五尺三寸にも足らぬ小柄な華奢な肢体を真黒なモジリで包み襟元から鼻の辺迄薄色のショオルで隠し灰色の軽々しいソフト帽子を眼深に冠った...
西尾正 「陳情書」
...彼の左側の二人目に寝床をもっていた小柄なスロワキア人が自分のトランクを狙(ねら)っていると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...私たちが一隅の卓で殻つきの牡蠣(かき)を食っていると、兎(うさぎ)の耳のようにケープの襟(えり)を立てた、美しい、小柄な、仏蘭西女らしいのが店先きにつと現われて、ボオイをつかまえ、大事そうに両手でかかえている風呂敷包を示しながら、何やら片言まじりの日本語で喋舌(しゃべ)っている...
堀辰雄 「旅の絵」
...それはすまなかったとは云っておりましたが……どうも――」小商人風の小柄な父親はセルの前をパッとひろげ襦袢を見せて椅子の端にかけ...
宮本百合子 「刻々」
...痩せて小柄な体躯をいつも端然と持して...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...小柄な躯もほっそりしているし...
山本周五郎 「さぶ」
...躯つきも小柄な愛嬌(あいきょう)のある娘だった...
山本周五郎 「寒橋」
...小柄な支那(しな)の貴女(きぢよ)が笑つた口のやうな紅(あか)い花...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...有名な五十に近い小柄な舞踏の師匠を取巻いて...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
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