...寂寞(ひっそり)したその原のへりを...
泉鏡花 「婦系図」
...寂寞(じやくまく)大海(だいかい)の禮拜(らいはい)して...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...あたりは谷底かなぞのやうな寂寞に返つて...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...家の中は永遠の寂寞(せきばく)そのもののごとくに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その荒涼寂寞(せきばく)たる中へ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...いかに寂寞としてわが心を撲(う)ちたりしよ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...境内には人の影もなく寂寞(ひっそり)としていた...
田山花袋 「蒲団」
...電車の轟(とどろき)こそおりおり寂寞(せきばく)を破って通るが...
田山花袋 「蒲団」
...孤独な母親の身の周(まわ)りを取り捲(ま)いている寂寞(せきばく)...
徳田秋声 「黴」
...多くの犯罪が行なわれたその土地の寂寞(せきばく)さのうちには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宗教的悲哀美を論じて人生最高の理想的生活は寂寞たる放浪漂泊の生涯であると云ふやうな草稿を書いて居た時にも...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...この発作は無聊(ぶりょう)と寂寞(せきばく)とに苦しむ結果による事が多いと考えたので...
永井荷風 「ひかげの花」
...芭蕉が旅の目的は寂寞であつて...
永井壮吉 「冬日の窓」
...万事君の跋扈(ばっこ)に任せるといった風に寂寞(せきばく)を極(きわ)めた建物の中に立って...
夏目漱石 「明暗」
...悉(こと/″\)く寂寞(せきばく)として錆(さ)び果(は)てゝゐた...
夏目漱石 「門」
...ましてや人は山に住んでも寂寞(せきばく)を厭(いと)い...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...とにかくに人居を遠く離れた寂寞(せきばく)たる別世界にも...
柳田国男 「山の人生」
...寂寞大王墓...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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