...粟野さんはいかにも長者(ちょうじゃ)らしい寛厚(かんこう)の風を具(そな)えている...
芥川龍之介 「十円札」
...――「苦しめる俊寛」と「苦しまざる俊寛」とを描出するに便だつた為であらう...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...身体(からだ)を悶(もだ)えて泣き悲しむを寛々(ゆるゆる)と打見遣り...
泉鏡花 「活人形」
...室内(しつない)も聊(いさゝ)か寛(くつろ)ぎ...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...どこまでも因習の上に建てられた家族制度というものを越えない範囲での寛大は...
伊藤野枝 「「別居」について」
...」「寛大なのだらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人間の弱点に対して心(しん)から寛大だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...中学の木村寛慈先生が...
直木三十五 「死までを語る」
...川尻両君の立会いで菊池寛君と会見した...
中里介山 「生前身後の事」
...良寛さんの坐(すわ)つてゐる縁のそばまで来た...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...百姓は五合庵の中を見まはして、「良寛さんは、こんなとこで、毎日毎晩、暮してをらつしやつて、よくも寂しくねェもんですな...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...甲斐守は、寛容な面もちで、人もなげな藤波の話をききすましていたが、この時、言いようのない温和な笑顔をうかべて、「上司を蔑(なみ)するごとき言葉の数かず、役儀熱心のゆえと解してそれは忘れてとらすが、……では藤波、はばかりなく大言する以上、このたびのお鶴吟味には、さだめし、確たる推察(みこみ)があるのであろうな」顔もあげずに、藤波、「ございます」甲斐守は思わず乗りだして、「おッ、推察がついたか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...親切で寛大な心があることは私だけが知っています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それを本尊にして人の短所を眞似る寛政以後の詩人は善き笑ひ者に御座候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...その行幸のあった寛永三年より前でなくてはならない...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...貨物の集散が満鉄の長春駅に移つて以来この寛城子は寂れてゐるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...こんな寛典(かんてん)にめぐまれるはずもなし...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵を賞(ほ)めた側に立った菊池寛と共に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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