...附き従う者共も具足や兜(かぶと)などを密かに挟箱(はさみばこ)に入れて持ち歩き...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...密かに花花の受精が行われているような晩である...
外村繁 「日を愛しむ」
...後に二人の傷を調べた上果し合ひを密かに見て居た者もあつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二度と心中密かに平家を嘲って気を晴らしたろうか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...恨まれたことへの恨みで密かに報復しようとの下心あるように思われまする...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...邸宅の周りには素晴らしい公園があるから好きなだけ乗馬できる」密かに監視していたベナはヴィラが初めて興味を示すのを見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...密かに今日ある事を心配して居た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...雪はますます密かに降っている...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...まだ密かにロシアを遠征する機会を狙(ねら)ってやめなかった...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...妾(わらわ)のいることは密かにしていたのに...
吉川英治 「剣難女難」
...一たんここへお帰りでしたが」「今は」「密かに...
吉川英治 「私本太平記」
...一切はすでに安兵衛の浪宅まで密かに船上げしてあるし...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...密かに助け落したということにし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...(才人才に溺(おぼ)る――じゃないかな?)と、密かに、歌仙本の行方も、彼の所為(しょい)らしく、疑いの目で見る者もある...
吉川英治 「夏虫行燈」
...密かにある大事をのぞんでいる仲であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それが密かにこの家(や)を出たのを嗅(か)ぎ知ったからこそ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...密かに噂するくらいな知識しか持たなかった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...密かに、彼の否定の返事を待ちつつも――...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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