...そのゝち則重と北の方とは密かに多聞山の城中に移され...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼はこの何年ものあいだ密かに抱いていたテリーザへの慕情から邪悪をなしたのだと思い込むようになっていた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...事実、一同は密かに、この女の肝っ玉に驚いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...密かにそれを雇主に告げる習慣があって...
牧逸馬 「双面獣」
...「男つてものはどうしてあんな女を好くのだらう?」と、すぐに物事を偏(かたよ)せて考へてしまつて、その男つてものは――に、夫を非難する意味も含めて、心密かに思つた...
水野仙子 「散歩」
...「さッ、来い」返り血に染まった伝吉は、いよいよ鋭気を増して、辻堂を後ろに、五人の穂芒(ほすすき)を前に受けた――と、密かに、辻堂の縁を廻ってきた舞鶴の新造は、一段高い足場から、卑怯な欺斬(だましぎ)り――前の敵に気を奪われている伝吉の脳天を狙って、音もさせずに大脇差をふりかぶった...
吉川英治 「剣難女難」
...彼は密かに陰険な悦(えつ)を洩らして...
吉川英治 「剣難女難」
...密かな上にも密かにせいよ)くれぐれも...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひとり密かに考えていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かねて燕青の身に万一があってはと案じて山寨(やま)から密かにこれへ来ていた――玉麒麟(ぎょくきりん)の盧俊儀(ろしゅんぎ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...密かな同情を消しきれないでいる人々は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...▼――義経の一子は、密かに、佐々木四郎高綱の許で育てられ、左兵衛義高となって、後に、岩手県閉伊(へい)郡田鎖(たぐさり)の領主となった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...密かに迷惑と存じている」「けれど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...密かに弱りぬいている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それが密かにこの家(や)を出たのを嗅(か)ぎ知ったからこそ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何でわしが隠密か...
吉川英治 「宮本武蔵」
...密かなうれしさの半面に...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...私の彼女を密かに愛することを写して...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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